2005年05月31日

空き缶と紙ナプキン

電車に乗っていたときの話です。

車両の端、三席だけある長椅子の前に立っていました。
すると足元に、空き缶がコロコロと転がってきました。
僕は、このまま転がっていてはウルサイと思い、
足の裏で止めて、そのまま立っていました。
おや。何やら、右下の視界から、
チラチラと紙ナプキンが出てきました。
「スターバックスか」と思いながら目をやると
紙ナプキンの奥で、初老の青い目が僕を見ています。
不思議と彼が何を求めているのかがわかりました。
「これで空き缶を拾うといいよ」
僕には、そう言っているような気がしました。
紙ナプキンに手を出すと、彼はニッコリと笑いました。
僕はしゃがみ、紙ナプキン空き缶を拾うと、
なんと、空き缶の中にあった飲み残しが、床を汚しています。
「これか!」
僕は心の中で、そうつぶやき、
紙ナプキンで床を拭き始めました。
床に残る曇りさえも拭き上げ、一息ついて顔をあげると
今度は視界の右横から、ビニール袋が出てきました。
「さんきゅー」
自然と零れた言葉に自分でビックリしながら、
青い目と笑顔を交わし、紙ナプキンと空き缶を袋に入れました。
彼はそれから2つほど行った駅で、
僕に笑顔を残して降りていきました。

いつもの自分なら
「なんで僕が拭かなきゃいけないの」
とか考えるのですが、何故かこのときには
そんなことを思うことはありませんでした。
青い目は何も言葉を発していません。
目と笑顔だけで僕を動かしたのです。
しかも、僕に嫌な思い一つもさせずに。
それは何故だったのでしょう。
もし、泉谷し○るに
「おい。ほら」と紙ナプキンを渡されていたら
「なめんな。コラ!お前が拾えや」と心の中で反発し、
ブスっとしながらしゃがみ、
「拾ってやったぞ」という顔で立ち上がっていたでしょう。

何故、あんなに穏やかな気持ちだったのか自分でも解かりません。
もしかしたら、僕を尊重してくれたからかもしれませんし、
笑顔がとてもステキな方だったからかもしれません。
でも、もし、解かることが出来たのなら、
僕もあんな人間になりたいと思うのです。
本当に、偶然に、良い人とすれ違うことができました。
空き缶を置いていった方・・・ありがとう。
posted by Tomo at 23:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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