2005年06月26日

precious

あの日 抱えていた荷物を床に置いた
踏み出す先にある荷物を抱えたくて

新しい荷物は新鮮で
大事に抱えて歩いていた

しばらく歩くと新鮮さを失った
でも 置いていくと荷物が無くなる
それは怖いから 背中に背負った

荷物は視界から消えた
最初のころは重さも感じたが
慣れてしまえば あることすら忘れた

しだいに荷物は汚れていった
しかし それに気づくことはなかった

次に荷物を見たのは
背中から崩れ落ちたときだった

変わりゆく荷物に気づかなかったわけではないが
それを見たくなくて 気づかないふりをした

そこでやっと気づいた
荷物の重さが どれだけ支えていてくれたのか
倒れず歩けたのは 荷物のお陰であると

崩れ落ちた荷物を もう一度抱えようとすると
荷物はサラサラと指の間をすり抜けた

どんなに涙を流そうと
荷物は元には戻らなかった

バランスを保てない足で
また歩き始めた 荷物を探しに
次こそは 見失わないと心に決めて・・・ 
posted by Tomo at 05:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 抒情詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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